Scarlet Destiny

Sensitive Heartより東方紅魔郷アレンジアルバム「Scarlet Destiny」の感想です。

なんか聴く前は某所で「ジャケ買い」だとか「ハズレではないだろう」とか「紅魔郷だから親しみやすいハズ」とか中途半端なこと言ってスミマセンでした。
訂正。マジ良いですコレ。聴けば聴くほど良さが解る。もしかすると紅魔郷プレイしてないと解らない部分があるかも知れませんが、曲によっては鳥肌物のヤバさ。
クロスフェードデモではちょっとこのヤバさは伝わりきらないかも。tr.2のギターとか、tr.7以降も入ってないし。勿体ないというか・・
むしろ聴かないと勿体ないです。はい。
というわけで、好き勝手に感想とか書きます。凄く長くなると思いますが。

色々言いたい事があるので少しずつですが1曲ごとに。

tr.01【beginning】[赤より紅い夢]

正に「入口」って感じの幻想的な曲になってます。
原曲の面影は殆ど無いような気がします。最後の方に「あ」と思う部分が。

tr.02【闇夜行路】[ほおずきみたいに紅い魂]

お馴染み1面のテーマ。イントロのギターがヤバイです。具体的にはイントロだけでご飯6杯くらいの感じ。
全体に原曲よりゆったりな印象ですが、原曲のメロディは色濃く残ってる方でしょう。
最後もギターが良い味出して締めてます。
元の軽快なのも良いですが、こういうしっとりしたのもまたなんとも。

tr.03【食べたい人が居る】[妖魔夜行]

何の楽器か知りませんが笛が良い感じに怪しさと美しさを引き出しています。何処か不思議なところに迷い込みましたよという感じ。
そして唐突にハジケる旋律。無邪気な・・いや、邪気はあるんだけど遊び心たっぷりなのがルーミアらしいですね。人食い妖怪に遭遇したのになんか危機感が無いという(笑
思わず体が揺れてしまうようなリズムも好きです。

tr.04【fickle elf】[ルーネイトエルフ]

このCDでは唯一あまり好きになれませんでした。
確かに演出としては良いと思うのだけど、ちょっと物足りない感じも。
fickle=気紛れな,移り気の(古典英語「人を騙す」の意)だそうで、ハモって混ざりそうでいて、それぞれが好き勝手になっているようでもある、いくつかの笛が不思議な感じに鳴っていてそういう感じは多分に出ていると思います。
気紛れというよりは、由来の「人を騙す」とか「惑わす」感じがするかも。
あぁ、そうか。2人ともここで道に迷っていたんだっけ。なるほど。
霧の中という感じがしてきますね。そう考えていくとなかなか面白い曲かも。
ただやっぱり音楽としてはあまり好みではないなぁ。

tr.05【Cirno Stylish!】[おてんば恋娘]

来ましたチルノ。もう初っぱなからやりたい放題ハードなハジケっぷりが堪りません。
チルノの無鉄砲な感じが実に良く表れてて良い感じです。僕は原曲より「チルノらしい」とさえ思います。
どうでも良いですがピアノのglissandoが結構好きです。
音色を変えて冷たい印象も受けたりして。
メロディの使い方が巧いなぁと思います。
かなり楽しくて格好いい曲です。この曲の雰囲気は結構クロスフェードでも伝わってるかも。
後半ちょっとノスタルジック(?)になったりも。当然すぐまた元気になりますが(笑

tr.06【虹のカメリア】[上海紅茶館 〜 Chinese Tea]

僕が紅魔郷BGMで一番好きな曲。原曲も素晴らしい一方で、アレンジも良い物が多い印象。
元は“上海”紅茶館ですが、このアレンジは和風な感じ?
カメリア(camellia)は椿らしいです。どういう意図でしょうか。和風という解釈は果たして正しいのか(笑
僕好みのノスタルジーも含まれてて堪りません。
最後の弦楽ソロ(?)っぽいのが印象的なのですが、どういうイメージなのか気になります。

tr.07【interlude】

これからいよいよお屋敷に突入〜
実にinterludeらしいinterludeだと思います。って何だか意味不明なコメントですが;
微妙にセプテットの一部に似た感じのが混ざってるような気も・・

tr.08【I’ll save your mind.】[ラクトガール 〜 少女密室]

個人的にトラウマ級に鬱い恐怖音楽に位置づけているラクトガールのアレンジです(ぉ
原曲もかなりガクブルですが、もっと破壊力を増強したアレンジを聴いてみたいと呟いたりして・・
このアレンジはちょっと違う切り口かも。あんまり鬱い感じはしません。でも全然違和感が無い。凄く新鮮な感覚です。
サビ(ということにしておく)のドーンて衝撃が実に良いアクセントになっていますね。
僕はパチュリーというよりは、全体としては図書館の方をイメージします。“ドーン”だけは確実にパチュリーのスペルなんですけどw

tr.09【迷宮ミスディレクション】[メイドと血の懐中時計]

あの滅茶苦茶に激しいピアノが印象的な5面テーマですが、また微妙に違った感じに滅茶苦茶格好良くアレンジされています。
アレンジというと「ぶっ壊す」方向の変化というのも多いですが、これは実に巧く原曲を利用していると思います。それでいてまた別な印象を与えます。
激しさを増す弾幕と相まって不安を煽る感じのヤバさが堪らん原曲に対し、これは何というかヒーローチックな感じも受けます。
迷宮とかミスディレクションとか言う割には、僕には結構ストレートでクールな印象を受けました。
まぁスペルのミスディレクションも実はこの上なく単純な動きですしねぇ(そこか

tr.10【四次元跳躍機関】[月時計 〜 ルナダイアル]

怪しさ満点。
もうなんていうか四次元というかうっかり異次元と混ざり合ってますって感じの入りです。実に良い。
やべぇ四方八方から無秩序にナイフがーという恐怖感。時間停止演出もしっかり盛り込まれています(笑
後半は一旦無秩序感が抑えられて不思議感が増大。その後主題に戻る、と。
この最後のガラスの破砕音みたいな音大好きなんですよー(ぉ
これは時が動き出すというイメージなのか、それとももしや咲夜さんが敗れたという・・・

tr.11【Scarlet Destiny】[亡き王女の為のセプテット

怪しさ満点。part2
ボス登場って感じが全開です。
そして余裕たっぷりの表情で周囲に紅い妖気やら弾やらを纏いだし、それがゆらゆらと動き出すという映像が脳裏に!
静と動とか、安心感と恐怖感とかそういう使い分けが実に巧い。格好良さも忘れちゃいけない。
組み合わせ方は多少変えてあるものの、基本的なメロディは原曲に忠実なので、勿論あの流れるようなピアノ(?)部分も健在。実に良く解っていらっしゃる。
強いて言えばサビっぽいところでもっと激しいのが後半欲しかったなぁという気も。

tr.12【ending】[紅楼 〜 Eastern Dream…]

戦い終わって屋敷の外へ出てみるとちょうど朝日が昇ってきたところで辺りが徐々に薄明るく・・みたいな。
実際流れとしては紅い霧が晴れるからそう外れても居ないかも。
ちょっと寂しげな感じがするのもクリア後(特に初クリアとか)の何とも言えない脱力感と呼応しているようで素晴らしい。

予想通り凄まじい長さになってしましました(;´Д`)
長いですがあと少し、全体通して思ったことも。
主題部分を前半と最後に繰り返すという構成が多いですね。僕は特に好きでも嫌いでも無いですけど。
書いてて気付いたのですが、曲の多くが単に音楽のアレンジというだけではなくて、僕がゲームをプレイしたイメージ(難易度とか弾幕の印象まで含めて)に一致していたからこれほど共感を覚えたのかもしれません。
これが意図してのことだとしたら凄いなぁ。

あとお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、折角なので明確に言っておきたいと思います。
中国どこwww
全曲じゃないので抜けてるステージとかはあるわけですが、実はボスは全部入ってるんですねぇ。中国以外は。
まぁ音楽的には3面はボスより道中が神だと思うので構いませんがw
これも狙ってたりしたらまた別の意味で凄いなぁw

贅沢を言えばExtraStageならぬExtraTrack(というか一般的にはBonusTrackか)としてU.N.オーエンのアレンジとかも聴きたかったなぁと思います。
この感じでフランだったら凄いことになりそうでかなり楽しみなのですが(笑

というわけで、有り得ない長さになりましたがそろそろお終いに。
あ、最初に散々訂正とか言いましたが、やっぱり最後にもう一つ言わせて下さい。
こんな素敵な御嬢様がジャケのCDが良作じゃないわけねぇんだYO!
レミリアたんハァハァ(氏ね

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2 Responses to “Scarlet Destiny”

  1. 匿名 より:

    ちょっと楽になったかも

    依頼物をやってて切羽詰ってました(汗
    エンジンかかるの遅いです。何とかならないものか。
    スパム以外でトラックバックしてもらったのって初めてじゃないかな(笑
    こちらも全曲感

  2. 匿名 より:

    Scarlet Destiny

    色々見ていたら、
    キノコ狩り農園さんのblogでScarlet Destinyの記事が。
    曲別で、しかも全曲に渡って感想を書いて頂いたのは初めてなので、
    思わずリンクを張ってしまいました。
    あり

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